リサイクル親父の日記

第744話 感じイイ買取連ちゃん

2014/01/21

仙台市泉区台原、地下鉄の駅もあるし結構便利な住居密集地区。
幹線道路は広いが、山合いだから側道は狭く勾配がキツイ箇所も多々する。
2トン車で入れない場合もあって、離れて駐車して運ぶなんてこともシバシバ。

今朝もそうだったから、1トン車をチャーターして行ったが、正解だった。
ドン詰まりの袋小路だから2トン車ではターンできなかったと感じた。
「たった・・4ヶ月なの、それで転勤ですって・・ジャーは一度も使わなかったわ・・・」

彼女は状態のイイ家電を前に説明するのだが、それは自慢となってて、尚且つ、転勤の理不尽さと不条理さを訴え手もいた。
「・・今度は東京なんだけど・・前もいたけど・・でも、今度はシェアハウスにしたの、だからみんな付いてるし・・」
「それはそれは、本当にピカピカですね」と俺は感じたことを口にした。

「そうでしょ、超、チョウーピッカピカよね」
冷蔵庫も洗濯機もレンジもジャーも掃除機も、組立家具も全部状態が最高なのだ。
部屋には他のもの何もなくて、どうやら俺の買取で完結するらしい。

どれもこれも掃除が済んでるんで、店で売場にそのまま陳列できそうだから気分良くなった。
今日は2件目の買取もあった。
太白区泉崎は長町に隣接してて、こっちも住居密集地域だが、平坦なので2トン車も問題はない。

「父が病気で倒れて実家に戻るため、家電などを買取してください」そのメールは1週間前に届いた。
ドアーを開けて中に入ると、ここも物は何もなくて、買取品だけが綺麗に整ってるんだ。
同様に一式、さらに食器棚とガステーブルもあったが、ちゃんと掃除されているんだね。

部屋から運び出しながら数回彼女と会話する。
「お父さん大変だね・・・実家はどっちですか・・・」
「えぇ、心配です、実家は泉です、1年ちょっとしか使いませんでした」彼女には疲労の色が見えた(気がする)。

1件目と2件目も不思議なほど物の状況が似てる。
数ヶ月と1年くらいで丁寧に使ってるし、それに綺麗に掃除が終わってる、更に取説が揃ってる。
2人とも大変まともな女性で応対も申し分なく良い。

ただ・・・
「お父さんは何歳なんですか・・・」と最後に聞くと、
「5?歳です」

えっぇ???俺と同じ年じゃ~~ん
「早く良くなるとイイですね・・」と絞り出して俺は帰途に就いた。