リサイクル親父の日記

第759話 ハマ―ってます、決めてます

2014/02/09

色んなお客さんが来てくれて、俺はそれも楽しみに変えたりする。
入口前に駐車場があって、その先も共同駐車場なので結構な広さがある。
俺の店には5~6台分もありゃ十分かもね、それにトラック分も必要か。

人によって違うが、入口ガラス戸の直前までビタッと1mあるかないかで止める場合もある。
そんな場合、台車で商品を出し入れするのに凄く邪魔になるんだが、毎度注意することはしない。
今入って来た中年の男女2人組、特徴は皮ジャンの上下を着てる。

まるでライダーかと思えるが、皮ジャンの前が開いてるから中のセーターやシャツはド派手だった。
ネックレスもギラギラギャラギャラ、手首も3~4本のブレスが巻かれてる。
かなり凝ったスタイルなんで目立つし、俺でも目線が動くよ。

グルグル店内を物色してる、そんな時に俺は洗い場に歩く。
入口を横切って・・・ふと、外を見たら、あのハマ―がどっかと止まってたんだ。
なるほどと納得したが、彼らが持ち主である、だって他のお客さんはいないから・・・

アメリカのGMが大型高級SUVブランドとして立ち上げた、現在は中国資本の手に移ってる。
そのハマ―が、それは彼ら2人には似合うっちゃ似合うが、やり過ぎに思える。
アーノルド・シュワルネェネッガーにでもなった感じなんだろうかと俺は可笑しくなった。

その割に普通に、恰好からすれば大人しく店内を歩き回ってる。
やがて物色は済んだようで、男がレジに寄って来た。
「2~3点買うけどまけてくれるの・・」と言ってきた。

「物によりますが・・何でもって訳には・・」と男の反応を見た。
すると、馬の置物、チャイナ服3点、行燈を2人はレジに持って来る。
「九頭馬(きゅうとうま)は今年の干支だし、上手く(馬九)いくってことですね、・・合計から5百円引きますよ」

「商売やってからさ、ちょうど良かったし、飾っておくよ」
車と姿恰好を見れば少し怖いかも知れないが、いたって普通の感じ。
飲食店をやってそうで、金回りが良くって、気に入った物は買うし、気にった恰好が好きだし。

ハマーにハマってますってか。