リサイクル親父の日記

第761話 ロイヤルガストを知ってますか?

2014/02/12

大雪の数日前のこと、早朝出張買取に行ったのだ。
朝方薄暗い時間に出発するのだが、道路をビュンビュンと颯爽と走行できる。
季節的に寒いのしょうがない、トラックの運転席が暖まるらずデフロスターをかけてもフロントガラスが靄ってる。

仙台市青葉区川内一帯は東北大学の学生さんたちのアパートやマンションがたくさんある。
宮城県美術館近くのマンションは瀟洒で立派で新しい、過去数回来てるので様子は分かってる。
依頼者の彼女も承知してるから、「朝早い方がイイですよね、わたし、何時でも構いませんから・・・」

平日だと7時過ぎくらいから通勤、通学などで車も人も自転車も何もかもが外に出てきて大混雑に向かう。
「そうですか、ありがとうございます・・7時とか大丈夫ですか?」と訊ねたら、
「ぜんぜん、6時でも何時でも、わたし平気です、7時過ぎると大変ですから・・・」

返答が凄く珍しい、ほとんどの人は早朝に対して嫌うし避けたがる。
まして彼女は声からして学生、すると20歳前半に決まっているんだ。
そこは駐車場に入れない場合があって、狭い道路に止めて交通障害を起こして苦労したことがあった。

早朝であれば管理人も来てないし、駐車場にトラック1台くらいは楽勝でもある。
店からは普段の半分の時間で行けた。
「少し早かったのですが・・」とオートロックのインターホンで言うと、「どうぞ」と返事。

2基のエレベータなので待ち時間も無く乗る。
まだ朝早いから住人誰1人として見かけない・・、だからエレベーター内のアナウンスがやけに大きく響くのだ。
「8階に着きました、ドアーが開きますので、ご注意ください」綺麗な事務的で機械的な声。

小奇麗な白いチェスト、机、椅子などは使用感が少なくてリサイクルには最適。
丁寧に使っててくれた物は状態がイイから、俺も作業してて凄く楽しくなる。
弾む心を抑えて作業をできるだけ静かにやった。

帰り道、トラックの中で満足感が膨らんだが、同時に空腹感が膨らみだした。
こんな時は開店まで時間が十分にあるから、牛どん屋さんに入ったりするし、或は、店の近くの飯屋さんで喰ったりする。
しかし今朝は小奇麗な物が手に入ってるし・・・もう少し小奇麗な所で喰いたいなんて思う。

国道286号線沿いにファミレスがあったぞ、そこがイイやぁ~~
店名が思い出せないが、確か、ロイヤルなんとかだったな。
ファミレスって言えば、ガストだし・・・

店に入って着席すると、ウエートレスがオーダーを聞いてきた。
「ここは・・え~と、ロイヤル・・ガスト・・ですよね」
すると、「いいえ。ロイヤルホストですが・・」と笑われた。