リサイクル親父の日記

第774話 婚活でマンションって???

2014/02/27

ニュースで知って驚いたが、結婚詐欺というか、結婚する気をみせてマンションを買わせてしまう。
そんなことができることが更に凄いと感心してられないが、詐欺は何でもやっちゃうってこと。
売り物は何でもイイらしく、騙し方が上手過ぎて、異常過ぎてる。

リサイクルショップをやってから、俺も詐欺師だろうと思う現場を何度か経験してる。 
仙台市泉区の高級な上層階マンション、家具家電什器備品が片付けられなくて放置された状態。
会社の上司という男からの依頼だったが、3LDKに新し目の物がたくさんあった。

それは買取できるし上物なので嬉しかったが、全て片付けてくれという要望でもあったので、頑張って4~5人でやった。
システム手帳や書類ファイルが放置されてるが、何気なく開くと、ローン申込書控え綴りだった。
東北全般の郡部の住所が多い、例の布団の購入契約だったから、実態を知って呆れた。

「あいつ、いろいろトラブッてさ、ここに居られなくなって転勤したの、近畿に、昨日行った」
その上司は憤懣やるかたなさそうに言うけれど、同じ穴のむじなじゃんと感じた。
又、仙台新港方面の新しく造成された一帯のビルの1階フロアーの場合も凄く変な感じがした。

「直ぐにさ、引越すけど・・机と椅子がたくさんあるし、ホワイトボードや書棚もあるし、あ、新しいよ、1年もしない」男は急ぐということを強調してたが、俺は新しいということが魅力だった。
5~60坪のワンフロアーに長机が4X5列で20台、事務椅子がその2倍はある。

スチール書庫やホワイトボードもあるが、ホワイトボードが5台、罫線が細かく引かれてたりする。
後部の区画にスチール棚が5~6台並んる、棚には何やら工具や機械らしきものが詰ってた。
逃げるように立ち去るのだが、俺は良品を大量に買取できたので満足した。

数日後にニュースで知ったが、リフォーム詐欺の事務所、床下換気扇取付工事の東北の元締めだったんだ。
その数年後に常連になったお爺さんが言う話を聞いて、俺はもしやと思った。
とっても親切な営業マンが真夏の暑い日に床下に入って、真っ黒になって調べてくれた。

親切心にほだされたから、金は騙されたとは思わなくて、自分ためにやってくれたことに感謝してた。
しかし、孤独な老人の心の隙間に入りこみ暴利をむさぼる詐欺行為が許される訳はない。
恋人商法の宝石販売店もあった。

小洒落た白い内装と家具調度品を揃えてたが、1年も経ってなかった。
撤退に伴う片付けのような買取だったが、同じように名簿ファイルがゴッソリ放置されてるし、マニュアルもたくさん残ってた。
接客の流れや話の仕方が書いてあるが、可笑しくなるほど騙し方がテンコ盛りされてた。

今じゃこんな話は笑い話としてできるが、その昔、俺も数回騙されてしまってる。
その時は相手の言うことだけを信じてしまうのと客観性を失ってた。
それに、それで儲けることができるという欲があって、ドンドン引き込まれてた。

結局は我欲に溺れて、何も見えなくなってしまい、大損してた。