2014/03/10
宮城県沖地震(1978)と3年前の東日本大震災の巨大地震を2度経験した。
3.11の方が圧倒的に衝撃的なのは、巨大津波の被害があるからだ。
若い時に船乗りだった俺は、海の怖さや波の破壊力を身をもって知ってる。
台風に翻弄されて3日3晩暴風雨に揉まれたこともあるし、冬の低気圧で船体の損傷をきたしたこともある。
だから自然の力に対して畏怖の念を持っているので、決して甘く考えないようになってる。
3.11の発生時に、学生の引越し買取現場で右往左往したが、直ぐにマンションの庭に出た。
揺れが収まるのを待って耐えたし、マンションから出てきた学生たちを安全に誘導したりした。
トラックが踊るように弾む光景には、流石に俺も呆然としたっけ。
揺れが止んだと同時に買取品を積んで店に戻ったが、街中は大渋滞。
阪神・淡路大震災は映像として見たが、今度は実体験だから迫力と緊迫感が違ってた。
百聞は一見にしかず、百見は一行にしかず。
聞く、見るよりは体験することが物凄く心にも身体にも染み込む。
今年の年賀状、中にとっても悲しい年賀状があった。
知人の娘さんが孫の赤ちゃんを残して、津波で逝ってしまったのを知らせてた。
実は、俺は石巻や沿岸部の知人には年賀状を控えてた・・・
だから本当に消息が分からない知人もいて、しかし、安否を確認すべく動くこともしてない。
・・・
逆に、遠方から俺に対して、何十年振りに連絡をくれた知人もいて、それは有難かった。
家族の安否確認、店の従業員の安否確認を最優先した。
同時に水や食料等の確保、情報収集、店の損害調査、再開費用見積もり、などと目が回るし、頭もフル回転した。
震災から数日間、1週間くらいまでの出来事、やったことは記憶に深く刻まれている。
震災報道番組で色々と被災者のことを見てる。
それぞれに辛い人生がたくさんあるが、俺はどうすることもできないと悟ってる。
店の被害は3年経ってもカバーできてないが、継続して営業できることが最大幸せと噛みしめてる。