リサイクル親父の日記

第786話 鼻水も止むこの頃

2014/03/16

リサイクルの出張買取では寒い中で奮闘する。
朝の低温の時や強風の中で家具などを運んで積み込むのが仕事だ。
どうも年とる程に鼻水が知らず知らず垂れてしまうことが多くなってる。

思い出すのは、俺が青年の頃、おっさん連中が寒中時に鼻水を垂らす時があったのをたくさん目にしたこと。
造船所の工場内の吹きさらした建造中の漁船の上だもの、そりゃぁ~寒いっす。
真夜中、午前零時から御船魂入れという神事をやるんだ。

新造船が7割がたできて、船首楼内部のメインポストに厚い木の板を取り付けてある。
中心部5~6cm角に凹みがあって、そこに大漁と安全などを祈願して供え物を納める。
棟梁、鋼船なので棟梁という役職は無くなってたが、この時だけは工場長をそう呼んで神事を取り仕切ってもらう。

俺は駆けだしの営業だったから、船主を空港や仙台駅に迎えて夜は接待して、そして真夜中もホテルに送り迎えをした。
その季節が冬だと物凄く寒くて、棟梁や船主、会社の重役たちは一応に鼻水を・・・って具合だった。
当日は進水式があるから、帰宅して少し睡眠をとって、直ぐに出勤だ。

12月から3月までの期間は、真夜中は寒過ぎるし、寝不足だし、若かったから勤まったんだね。
俺も鼻水がダラ~ッと垂れてしまうことが多くなってきて、あの頃少し軽蔑したことを反省しないといけない。
車でもそうだけど、店でもなんだが、水のような超薄い鼻水がスーッと一筋だけで済む場合が多い。

ティッシュペーパーを1~2枚抜きとって拭くが、それでポイッとゴミ箱に捨てていた。
ある時、そんな勿体ない使い方はいけないと考えた。
以来、ティッシュは1枚だけ抜くことに徹してる。

更に、ちょっとしか湿りがない場合は、取って置いて乾いてからもう一二度使う。
凄いケチ親父だと思ったが、小さい頃に大人たちがちり紙を何度も使ってのを思い出したよ。
流石に俺は使ったティッシュをポケットに入れてないけどね。

この冬はそうしてます、まだ続いてるってことで・・・
それがね、暖かくなってきたでしょ、だから、めっきり少なくなったりしてます。
先日4号バイパスを北上してて交差点の赤信号で止まった。

3車線だから隣の車も止まって、おばちゃんが運転してた。
彼女はなんと俺と同じようにティッシュの使い回しをしてたんだ。
感激しました。