リサイクル親父の日記

第794話 のびたクンって雰囲気でした

2014/03/25

彼のアパートは青葉区川内XXXだから、大学は東北大学なのだ。
この地区は圧倒的に東北大学生が住んでいる。
彼らが一斉に引越すのだから、俺も連日この地区に出張買取で出かけてる。

電話依頼があったのが10日前だった。
内容は5年前に買った電化製品や机、椅子、家具なので、道路だけが心配だった。
「・・そ、そうですね・・狭いですが・・引越し屋さんとか来てますが・・・」

俺の問いかけに真剣に答えてくれるが、要領を得ない。
だから、一度電話を切って、地図で調べてから詳細を決めることにした。
ケータイにかけるも直ぐに留守電になる、数回やったし、数時間置いてからも試したが・・・

夕方にやっと電話が来て日時を決めたが、あれほど心配してた彼が今度はアッサリしてて、少し拍子抜けした。
その4~5日後に電話があった。
「・・あの~他にも、机とか棚など・・5~6点は増えるんですが・・」

「物の状態が良ければ大丈夫ですよ、トラックは大きいから、増えても構いませんから・・」 
彼は安心する。
当日の朝、道路は狭い方だが駐車は問題なかった。

狭い外階段を上がって左直角に曲がって直ぐが彼の部屋。
ドアーを開けると物を出すのがしんどい狭さ。
そして、彼を見たらおっとりしてて「のび太」君だと思えた。

「すいません、お忙しいのに・・」と彼は迎えてくれる。
「え~と、これと・・それもですね、他には・・」と俺は言う。
「すいませんが・・これもどうでしょうか、それに、すいませんが・・・」

「あの~冷蔵庫は霜が残ってまして・・すいません・・」
会話の初めや終わりに「すいません」が必ず付いてた。
大変謙虚(?)で丁寧(?)だと思ってるのだろうか、それとも気の弱さか自信の無さなのか。

「霜が残ってるって、そりゃしもた」と親父ギャグを言ったら、クスッて笑う。
洗濯機を持ち上げると、下に靴下2~3点が埃にまみれてる。
「すいません・・・」又しても彼が言った。

「それよりも、女の子だとパンツやブラジャーがあったりするよ」
彼はこの話にとっても喜ぶんだ。

昨日、富山の「ますのすし」について書いたら、同級生からメールがあった。
彼も最近、鱒寿司食べたそうな・・・
4年後に富山で同級会があるとも伝えてきてたが、俺の老体は持つだろうかと心配もある。