リサイクル親父の日記

第797話 寝て待つってかぁ・・・

2014/03/28

仙台市青葉区八幡という地域も学生が多く住んでる。
電話があって、それが男子学生だと勝手に俺は想像してた。
しかし、どうやら彼は社会人らしいし、俺の勘違いも相当なもんだ。

考えてみれば、学生以外も多く暮らしてる筈だし、俺の考えは実に早計な判断なのだ。
バス道路から細い道路を進むとアパート5~6棟が群れをなしてる。
トラックを後ろ向きに止めて、部屋に向かった。

1階だから直ぐ先なのだが、非常に狭苦しい通路で、ドアーを開けると窮屈なのだ。
物を運ぶのも一苦労しそうだ。
インターホンを押しても反応がない・・・

中の気配を窺うと、覗けないので、物音がするかどうかを聞き耳を立てたのだ。
ちょっと間があって、微かに聞こえたような気がした。
だから、もうちょっと聞き耳を立てて待った。

それでやっと在室が確認できたから、ドアーが開くまで、これにも暫し時間がかかった。
まだ寝てたのか~と思えた。
ドアーが開いて、狭い玄関に乱雑に靴が数足ある、更に、どう見ても小さい靴も1足あった。

Tシャツ形の部屋着、パジャマがグチャグチャでヨレヨレ姿の彼が顔を出した。
1Kアパートなので狭いのは仕方がない。
布団を敷いて寝てたから、残りのスペースはほんのわずかしかない。

そこに余った3段引出や180cmの高さの本棚などを用意してたらしい。
ところが俺には戸口から1mの間隔もなくて、逆に塞がれてる気がする。
それに、若い男だが、やたらに洗濯ものが多くて、物干しラックが床置きタイプと吊り形の2つがある。

狭い部屋が立錐の余地など皆無・・・と彼が寝てたであろう布団に・・・
焦げ茶色の掛け布団から顔が出てる。
マジで見ると、若い女性が眠たげにくるまってたのだ。

シラーッとした眠そうで不機嫌な目をしてる。
大型の本棚は組立式だが、背板が所々外れてるし商品にならない程だ。
「本棚は無理です、自分でバラしてゴミに出した方がイイですね、他はなんとかします」

早く運んで立ち去りたかった。
こんな非常識場面に出くわすと不愉快にもなるし、呆れるばかりでやるせない。
自由って何でもアリって訳じゃないよね。