リサイクル親父の日記

第803話 乗って帰ればイイじゃん・・・

2014/04/04

中古自転車も扱ってるから、時々、警察官から問い合わせが来たりする。
店から買ったお客さんが職質とかで自転車を警官に調べられることがある。
盗難届が出てると、警官が店に確認してくる。

それで仕入れ台帳を調べて、仕入れ年月日と買取者氏名を確認される。
この辺があやふやだと、警官からの店に対しての調査が非常に面倒となってしまう。
古物台帳に記載しておくのが筋だから、その怠りに対してきつ~く咎められてしまう。

起業した頃は曖昧さがあったので、それはそれは厳しく調べられた。
リサイクルショップの基本的な遵守事項も分からないままやったから、不慣れで不明なことばかりだった。
俺は、先ずやってから、次に問題が出ると試行錯誤して解決して進めるタイプらしい(?)

警察官と刑事に目をつけられると、この商売はやり難くなってしまう。
だから、その指導には従順に従うのは勿論、疑義を持たれないようにしてる。
公明正大に仕入れと販売をしてれば、後ろめたさがないから、俺本来の天然でやっていける。

ちょっとまとまった仕入れや新品だったり、盗品リストにある物だとしつこく調べらたりもする。
それは盗難防止のため、犯罪取り締まりのためなのだから、協力するのが正しいのだ。
不動産管理会社やマンション管理人などから自転車の引取依頼がある。

交番に盗難車じゃない確認をとってもらい、その上で引取はしてる。
一般の人から買取した自転車が盗品で、売りに来た奴が泥棒だったこともある。
店から買ったお客さんには大変な迷惑をかけてしまった。

それに、泥棒に支払った金は消えてしまい、大損害を被った。
自転車や電動工具の買取には特段の注意をして、店を守るほかない。
彼はここ1週間で2~3回店に来てたが、買うことはなかった。

それが今日は自転車を買うと言う、それで後日取りに来るって言うのだ。
勿論、代金を支払った上でのことだ。
でも、俺としては売った物を店に預けられるのは嫌なのだ。

「乗って帰ればイイじゃん、遠いの?」俺が言うと、
「いや~~自転車乗ると・・厚くって、汗だらけになるから・・・来週休みの時に・・」
どうにもこうにも理屈が理解しかねる。

それだったら自転車に乗らない方がイイんじゃないかと思うけど・・・
「・・1Kmか2Km先の市営住宅だよ、最近引っ越したばっかで・・・汗っかきだから・・」
そんな人が自転車持ってどうなるの? どうするの?