リサイクル親父の日記

第807話 社宅は古くて~~~

2014/04/13

時々、大会社の社宅に出張買取に呼ばれる。
仙台市各地に存在してるが、築年数が40年前後になってると、搬出が困難を極めたりする。
大会社は従業員も非常に多くて、転勤も頻繁だろうし、社宅も相当数に上る筈。  

そこは敷地も広くて4階建共同住宅が6~8棟建ち並んでる。
しかし、周りは住宅が密集した地域であり、古い道路が狭くて一通が多くて、トラックでは難儀する場所だ。
1ヶ月前に泉区のNTT社宅に行ったら、空き部屋が7~8割だった。

「えぇ、もう直ぐ解体するんですって、古くてね~~」と、その奥さんはすましてたっけ。
当時建てた共同住宅は市営や県営も含めて似たり寄ったりで、共通する問題がある。
階段の天井部までのクリアランスが実にギリギリと低い。

通常の上り下りでは全く問題ないが、背の高い家具などを運ぶと物凄い欠点となる。
常に傾斜させないと引っ掛かるのだ、俺らは中腰になったり、中途半端に支えたり持ったりしなければならない。
ゴツン、ガッツン、ドッタンバッタンとそこいらじゅうにぶっつけて運ぶのだ。

中古だから、そんな言い方は良くないが、少々ぶつかってもしょうがない。
新品だとそうはできないから、毛布で包むとか養生してとなれば、相応のコストを考えなければならない。
安さを訴求する立場では、簡素簡潔にして無駄なく最小限でやらないとならない。

コストをかけないようにして、安さを売る(提供)ことを第一目標とする。
4階から食器棚や整理ダンス、本箱など5点を下ろしたが・・・
引出は抜き出して、棚板も外してとできるだけ軽くする。

食器棚と本箱は奥行きが比較的少ないから、階段の踊り場でも反転し易い。
背は高いので、その場その場でコンクリート床に置いて、擦りながら向きを変える。
それを今度は傾斜に沿って持ち上げて、ゆっくり一段ずつ下げていくのだ。

油断してると、壁にゴツン、天井にガッツン、床にズズーッって擬音だらけになってしまう。
俺の体形では反転や方向転換の時に壁に身体がぶつかってしまう。
家具と壁に挟まってギュウギュウしてる。 

1点下ろし終えると額から油汗が浮いてた。
2回、3回だと、息が上がってた。
最後の5回目には声がでなくなってた。

今度建て替えする時は、必ずエレベーターを設けましょうね。