リサイクル親父の日記

第809話 玄関はどっち向きぃ~~~ 

2014/04/18

仙台市宮城野区新田という地域は、名前の由来の通り「田圃」だったんだと思う。
3年前の大震災の時、ある場所では地盤被害の甚大な所もあった。
国道4号線バイパスも新田地区の真上を渡ってる。

何カ所かの橋梁の両端が大きく歪んでしまった結果、走行時のバウンドが激しくなった。
橋梁支柱と道路部に落差が起きてしまうから、必ず車が跳ね上がる。
気づかず、或は忘れてしまい、速く走ってると、突然、グァゥンと持ち上がって、そしてガックンと落下する。

震災後から復旧するまでの暫くの間そんな状況だったのを思い出す。
それに「新田」は区画整理が万全なので分かりやすく、走り易い。
古い地区は少し道路幅が狭い傾向ではあるが、それは問題にならない。

そのアパートは新幹線の高架線路の側だった。
敷地に少し余裕があって、道路側に駐車場が4台分とれてる。
俺は101号室を目指して、トラックを路駐して、建物後方へ歩いた。

建物中央部に凹んだ玄関部が見えて、近づいて、部屋番号を探した。
201,202の二つのプレートしかない????
もう一度全体を見渡して確かめたが、やっぱりそれだけだった。

しかたがないので、押してもダメなら引いてみな式にグルッと前方へ回り込んだ。
南を向いっててベランダが付き出てる。
天気が良くて、布団を干してる・・・と洗濯ものの陰から声がした。

「どうぞ・・こっちです」新妻の初々しい笑顔が、俺の気持ちを癒してくれる。
そしてやはり中央部の凹みへ、すると左右にドアーがあって、右側が101号室。
これは不思議な感じだった。

1階二部屋は表側から入る、2階二部屋は裏側から入るって構造なのだ。
・・・
集合住宅は出入りの時に誰彼に出くわすが、それが無い方がイイかも知れない。

だから、例え4軒でも、しかもそれが2軒であれば、1/2に確率が下がるということだ。
意外にイイかもね、でも普及してないのは理由もあるんだろうが・・・
コストが高い、とか、敷地面積が勿体ないとか・・・