リサイクル親父の日記

第817話 アンバランスかも?

2014/05/04

出張買取で仙台市内、その近郊市町村に出向いてる。
リサイクルショップという商売は、一般買取仕入れ如何で経営が左右される。
大きなショップやチェーン店が広告やテレビコマーシャルをやるようになって、その買取集中が目立ってる。

自店を顧みれば結果は一目瞭然・・・
直ぐ近くに大型店やメジャー店ができてから、近場の買取が少なくなったし、種類が極端に少なくなった。
もう少し深く考えれば、俺が消費者だとすれば、きっと同じように行動するんじゃないかな・・・

そこから現在の自店の対策は、例え少々遠くても、物が少なくても厭わずにマメに出張するしかない。
彼女からの電話内容だと、聞いた家具の半分くらいしか買取できそうになかった。
現場に出向いてから説明して、彼女に失望させるのも悪いから、電話でその旨は伝えてた。

「やはり・・電話で話してたように・・・でも、ダイニングセットやチェストなどは大丈夫ですよ・・・」
俺が断った物について、引き取り費用を聞いてきた。
「・・粗大ゴミで処分すれば安くてすみますよ・・・」

「引越しまではまだ2ヶ月あるので・・・そうしますわ」納得してもらった。
その新しいマンションは2重オートロックで、そして路駐に問題も無く作業はできる。
6~7点の家具を部屋から通路に運びながら、各部屋の様子が見える。

リビングのダイニングセットやチェスト、電話台は無垢の木製だから高かった筈。
ところが統一感が全く無くて、北海道家具とかイタリア風とかしてるし、色もライトやダーク、白木とかバラバラ。
ソファーも壁紙が白いけど真っ黒だしって具合・・・

隣の畳み部屋に古い和ダンスに鏡台があったが、少々年代もの・・・
それはしょうがないが、和ダンスの前面に布団が乱雑に敷かれてるのだ。
彼女の話し方は実に丁寧だったから、そのギャップに俺は内心驚いてしまった。

廊下の壁に野球少年チームの写真が飾られてるから、きっと息子さんなんだろう。
しかし、他の男性、夫らしき人の気配は全くなかった。
子供部屋はドアーが開いてて、人はいなくて、ベットに机や物がぎっしり並んでた。

ここのマンションはほんの数年前に新築されたばかり、なのに引越すってことだ。
2ヶ月先の引越しなのに、ダイニングセットを売却するって、どうするの?
現場で詮索するのはよくないが、後に引きずる様々な事象ではある。