リサイクル親父の日記

第12話 単身赴任が早く終わったから買ってだって

2015/02/11

仙台市宮城野区新田という地域は、その昔は田圃だったのだ。
東日本大震災の時は地盤が緩いから、道路の地割れや起伏が特に大きくて車の走行に苦労した。
久しぶりに出張見積もりで行ったら、もうすっかり修復されてた。

もうすぐ4年経つのだが復興工事はほとんど終わってる感じがする。
しかして沿岸地区など用途が大きく変更される地域はまだまだこれからって感は否めない。
小鶴新田というJR仙石線の駅の近くの賃貸マンションの1室。

仙台駅までも近くて家賃もそこそこ安いからか、学生さんや独身者、単身赴任者が多いのが特徴。
最近開発されてる地域だから、碁盤の目状道路で広めに造られてて非常に分かりやすい。
「急に予定が早まって1年半と短い赴任だったんです、その時買い揃えたんですが、自宅には持って行けなくて・・・」

冷蔵庫、洗濯機、テレビ、ブルーレイ、ジャー、テーブルなどなどが何の問題もなかった。
「1人用だから小さいんですが、大丈夫ですか?」
物をチェックしてる俺の肩越しに彼は心配そうに聞いてきた。

文句のつけようがある訳は無いので、「大丈夫です!」と流行りのトーンで答える。
「・・あの~~できればベットも・・・お願いしたいんですが、お金かかってもイイんで」
「足付きマットレスですか~~~相殺しながら何とかしましょう」

「ホントですか、そりゃ助かります、ぜひ」彼の安心した表情に俺は使命感を感じた。
困ってる感じで依頼されて、それで凄く喜んでもらえて、彼も俺も嬉しいウインウインって買取だ。
リサイクルショップだから、次には店で買う人も安くて喜ぶからウインの3乗ってこと。

学生さんの卒業とか単身赴任終了とか浅年数だから良品が多い。
リサイクルショップとしては良品が安いことが絶対条件だ。
この時期は買取が多くなるので、俺も兎に角怪我しないように気をつけるんだ。