2015/03/06
彼女は夫の転勤で5年前の新築住宅を手放すことにした。
仙台出身の彼女は夫の勤めが仙台で落ち着きそうだったから、住宅を求めた。
ところが夫婦の読みは外れてしまう。
仙台営業所から東京への栄転だから嬉しくない訳はない。
だが住宅を賃貸して、いずれは戻ると考えなくはなかった。
しかし東京での生活が多分最終勤務地だろうと予想すれば、仙台に戻ることもかなり先だろう。
そもそも仙台じゃなきゃならない理由は特にはない。
すると家を手放すという選択はイイことかもしれない。
問題は住宅ローンがどれくらい残るか、売却できてローンが無くなるのが理想ではある。
築5年だから購入時より相当下がるが、さてその金額で差額がどうなるか?
先ずは不動産屋さんに相談して、見積もってもらって、その結果で判断しようと思った。
聞いてびっくり、売ってビックリという具合に驚くスピードで決まった。
5年前ということは、6年前に計画して建築した。
当時の建築相場は不況気味で安かった。
その後の大震災復興と東京オリンピックで建築資材も人件費も高騰しまくってる。
だから新築コストが急騰してしまうし、中古物件相場も上昇した。
査定金額を知ってから彼女は「まさかそんなに・・」と半信半疑だった。
販売に出したら、あっという間に契約成立しちゃって、もう呆然としてしまった。
聞けば、購入時よりも少しだが高く売れたのだ。
とは言っても、入居に際しては諸々と家電から家具などにもかなり掛けてる。
総額まではならないまでもローンが完済できて手元に頭金くらいは戻ったのだ。
これは新築の家に5年間タダ住まいした。
そして、心おきなく転勤先に行けますね。