リサイクル親父の日記

第49話 個性的って・・それわ~~~

2015/04/04

最近の若者たちはお洒落になってるし、センスも良くなってる。
それぞれが個性的であり、男にしても髭もあり、ピアスもあり、染めもあり、何でもあり。
着る物も、それはそれはバラエティに富んでるし、見てるだけでも楽しい。

俺も買取品の中から時々、服や靴、上着、下着や靴下も好きな物があればチョイスしてる。
数日前には楽天のユニホーム、緑色TOHOKUと白抜きしたものをゲットした。
気温が高くなってきてるから、ポロシャツの上に羽織るのに最適だ。

Lサイズだったが何とか着れて、少しピチピチで腹周りがパ~ンとビヤ樽状態になるのもしょうがないか・・・
ド派手やドギツイものは売れ難いから、そんな中からチョイスしてるが、初めは着るのに勇気もいる。
でも、その一線を越えれば、あとは問題はない。

羞恥心を克服して堂々と胸張ってると、気持もド派手になったりする、ちょっとルンルンって感じ。
そんな俺は個性うんぬんじゃなくて、あまり物に個性を近づけてるだけだ。
それに気に入ると長く着る傾向があるから、新しい服にすると、知人たちは最初ギョッとしてるね。

「・・三輪車、欲しんで・・・乗ってみたいんで・・・」
若いがちょび髭で長髪でピアスで右手薬指に入れ墨のラインがある男が言ってきた。
「イイですよ、鍵外しますよ」俺は自転車置き場に出た。

「お婆さんかお爺さんに買うの?」と訊ねた。
首を横に振って、「違いますよ、自分が乗ろうかと・・・」と意外なことを言った。
「へぇ~~実際は乗り難いはずだし、若者には似合わないと思うけど・・・」

「いや、みんなが乗ってる普通のやつはいやです、こっちが断然個性的だし・・・」
「それじゃ、気をつけて試乗してくださいね」
5~6分して試乗を終えて彼が戻って来た。

「欲しいけど、無理っすね、スピードが出ないし、カーブが曲がり難くて」
「そうだよね、これはゆっくり走る人、お年寄り用だもの」
彼が体験的に理解してくれたので良かったと思った。

「個性はさ・・個性は別なことで発揮した方がイイかも」
「そうします」と爽やかに帰ったっけ・・・