リサイクル親父の日記

第50話 対称なる非対称

2015/04/05

昨日ね、トラックで久しぶりに海岸近くの道路、岩沼の仙台空港から仙台新港の間を走ったの・・・
あの大震災から4年経ったが、家家はほとんど解体撤去されて、農地圃場整備改良がおこなわれてる。
海岸側には高い堤防が築かれるが、それを表す表示があるが、本体はこれからだろう。

でも、松林と道路の中間部には広大な土砂溜(大きな台形状)が幾つもできてて、ダンプが数多出入りしてる。
圃場整備は両側の田園部に及び、コンクリート用水路が設置されようとしてる。
塩害対策に数年かかってたから、もう少しで農地として復旧するんだろうなぁ~と、ジーンと胸に迫った。

その道路を仙台新港側から仙台空港側に南下してた。
天気は陽が出てて晴れてるから、見晴らしがイイ・・・
右手、西方向をみると農地の先に街並みが連なり、その後方に山並みが又してもランダムに連なってる。

多分、蔵王連峰などの奥羽山脈かしら、その上部が真っ白い雪で覆われてる。
下方が少しくすんだ紫黒色で、上部が白い、それが南から北にかけてパノラマ展開してる。
昔ね、学生の頃、富山県で冬に見た立山連峰を思い出したけど・・・

反対側の東側、台形状土砂溜が所々にあって、その先が海岸線である。
防風林の松の木が生い茂って水平線など全く見えなかったのに、今は一変してる。
疎らに松の木が、木としてパラ、パラッと立ってるが、水平線がしっかり臨める。

それはあたかも復興などまだまだ目途が立たないことを意味してる。
それに跡かたもなく消え去った集落が決して復旧しないことをも意味してる。
しかして、先の西側は日増しに復興を実感できるだろうに・・・

リタイア後に語りべを自称する俺はこれからもあっちこっちの変わりようを心に止め置くつもりだ。