リサイクル親父の日記

第66話 俺の優雅な旅が実現できて快適だよ

2015/05/25

リサイクルショップをやって一番実感したことがある。
日常生活、並びに趣味趣向において、人はそれぞれ個々人の価値観がるという当然の摂理。
俺としては要らないとか価値なしと思えても、誰かにとっては有益な物だったりする。

プラ製品で目的が達せられれば値段が安いからイイとしたとか。
ちゃんとした木材で製作した物しか買わないとか。
振れ幅はかなり広いが、TPOで人々はチョイスする事実。

私用があって久しぶりに東京赤羽まで行って来た。
午前10時過ぎに部屋を出てお土産を買うために近場のスーパーへ行った。
石巻名産「白兼」笹かまぼこと地酒を仕入れる。

長町駅から仙台駅に常磐線で出て、新幹線自由席に乗った。 
ガラガッラだったから3人席の窓際に座り車窓から景色を飽きることなく眺めてた。
郡山で駅弁を買って、バックに入れてたペットボトルのお茶で食したんだ。

ゆっくり景色を見ながら弁当のおかずを吟味しつつ噛みしめて味わってた。
大宮から京浜東北で赤羽へ駅に迎えが来てて合流した訳。
駅前から徒歩で10分ほど歩いて、賑わいもそれほどでもない飲食街を縫った。

夕飯の場所を考えて歩いてたが、洒落たイタリアンがあったから、ここがイイかなんて思ってた。
夕方に用事を終えて、夕飯にイタリアンに行ったら、本日貸し切りで俺らは入れなかった。
狭い店内がガラス越しに見えて、20人くらいが立食パーティーをやってる風だ。

残念ではあるがこれ又楽しからずやと考え直した。
駅前飲食街を目指すと、狭い通りが行く筋かあって特に焼鳥屋が目立って多かった。
数回行ったり来たりして、飲食ビル4階の九州居酒屋に入った。

酒も飲んで肴も食べて、気持よくなって高揚して、俺はいつものように早く寝てしまった。
だから翌朝はこれ又いつものように日の出とともに目が覚める。
そそくさと身繕いして路上に出た。

1人、2人・・・パラパラとしか人がいない早朝の街、天気が良くて爽快感に満ちてた。
大宮に出て一番の新幹線に乗った。
来る時よりちょっと混んでたが、それでもガラーッとしてた。

深川弁当を朝食に今度は反対側の車窓を眺めてる。
変わる風景を眺めつつ満足感に満たされた。
この程度で満足できる俺は小市民だとつくづく実感した。