リサイクル親父の日記

第72話 できてない道路の先って、どういうこと?

2015/06/21

よくあることだが、地図にのってない住所。
新し過ぎてるってことだが、裏返せば地図が古いことだ。
住宅地図を毎年買い替えはしないし、今使ってる物も5~6年前に買った。

それは大変役にたってるし今も重宝してる。
更に、ネットの地図があるから、鬼に金棒って具合だ。
ネットで映像確認もできるし、シミュレーションして現場に行けることが判断を格段に楽にしてる。

しかし、それが既成事実の場合であって、未だネットでも更新されてなければ話は別だ。
そのレアケースなのだが、その一帯の地番はあるあが、その先の区分された番号はない。
依頼者が言った番号は普通はその一角の何処かしかあり得ない筈なのだ。

一通をゆっくり進んでその地番付近に真新しい建物群があるから、ここの何処かだと確信した。
一戸建てが数棟、しかしアパートは何処にも見当たらない。
これは困惑せざるを得ないし、即ケータイをかけた。

今自分がいる場所を特定できるようにある会社のビルの名前を口にしたら、
「・・その、その裏ですよ・・・今、道路に出ますから・・・」
ところが、ビルの裏側は地番が全く違うし、ビルの向かい側が該当地番なのである。

でも、言われたビルの裏側へ向かおうとした時、やっぱり反対側の奥から彼は現れたのだ。
そうだろう、言い方が違うでしょうにと思う。
どっこい、彼が現れた奥の後方にそのアパートは真新しく建ってたのだ。

ついさっき俺はその辺を探し歩いたが・・・・
道路が仕上がってなくて、一部にビニールカバーがあって、注意書き「この上に乗らないこと!」とあったのだ。
だからまさか奥の建物に入居してるとは思わなかった。

3.11東日本大震災後は建築工事業者がメチャクチャ忙しかったりしてる。
発注も受注も輻輳を極めてたから、しわ寄せがいたる所に出てるのが実状だろう。
ビニールカバーの上に乗らないように細心の注意をして俺は家具を運んだ。

端によって足元が不安定だがガシッと地面に這わせて・・・疲れます。
引越しした人たちも大変だったろうなと想像した。