リサイクル親父の日記

第88話 見積無料を分かってください

2015/11/24

買取依頼の場合に、兎に角査定金額を早く知りたがる人が増えてる。
俺の感覚ではあるが、10年くらい前だと、値段よりも物を引取らせることを優先してた。
裏返せば、不要品を無くす、処分したいというのが第一だった。

引越しとか模様替え、生活の変化に伴う不要品、それは早く無くすのが第一義、売れれば儲けもの、おまけ的な感覚だった。
買取金額うんぬんとかじゃなくて、査定は問題にならなかった。
これは俺個人の感じであって、傾向の見方、感じ方にすぎない。

そんな昔でも査定金額を重要視して、何社にも見積依頼してる人はいた。
電話で依頼、メールでの依頼と様々あるが、現品見積を強要する人もいる。
例えば、メールでの依頼、スマートフォンからだった。

品名、寸法、2年前購入などど記されてる。
チェスト、テーブル、カラーボックス、スタンドミラーなどと・・
普通に査定すれば、販売価格を想像して、出張の費用を考慮すれば、買取金額は出せる。

そんなやり取りでスンナリ話が決まることもあるし、結論がもらえずうやむやで終わる場合もある。
でも当たり前なのだが、まとまらずとも見積は無料だから問題は起こらない。
さっきの男性は、真逆であった、そしてえらく立腹して、俺に罵声を浴びせてきた。

「家具の買取・・カリモクだよ、ドマーニ・・・分かる?」
最初から高飛車で高慢さを感じた。
「家具の種類は何でしょうか?それに、何年くらい前に購入されてますか?」

「おい、見に来ないのか・・」
「ある程度お聞きして、その上で行く必要があれば・・」すると、話を遮ってきた。
「兎に角、見に来れば、分かるだろ?見積金額を知りたいだけなんだから」

「あの・・・現品査定だけってのでは・・・売る気があれば別なんですが・・・」
「何、行ってるんだよ!見積無料だろうが!」
「・・・」俺は閉口した。

「電話でもだいたいは見積できますが・・・具体的な品名を・・・」
「見積無料ってのは嘘だな!!」
「・・」

しょうがないから、仮定の説明をした。
「例えば10年前に10万円で買った家具を数万円とかでは買えませんし、キズなどの状況で引取できないこともありますよ」
今度は相手が「・・・」した。