リサイクル親父の日記

第90話 気をつけないと

2015/12/16

今思えば16~7年も前だった。  
リサイクルショップを開業して間もない頃、突然それがやってきた。
コタツで横になって朝のニュースを観てて、起き上がろうとしたら!!!

腰の中、背骨付近に物凄い傷みが走った。
息ができなかった、グッとジッと堪えるしかなかった。
1人でコタツの側にうずくまってた。

数分後に家族が現れて、ゆっくり支えられながら立ちあがったが、1人では保てなかった。
整形外科に駆け込んだが、湿布をもらってただただ我慢するしかなかった。
以来、このギックリ腰が時々顔を出すようになってる。

数年後からは整体師に行ってる、揉みほぐしてもらえば少々は痛みが和らぐ。
身体が固くなってるから、適度な運動、柔軟体操を励行すべきらしいが、何せ怠け者で面倒臭がり。
分かっちゃいるけど・・・いつの間にか忘却の彼方。

しかし長年の経験で、その自分の状態が少し分かるから、腰が痛くなりそうなんて感じる。
物を持ち上げる時、支える時などにピクって感じて、それで用心して注意して、なだめてる。
重さだけじゃなくて、足腰のひねりや伸び具合などにも左右されるから、俺には対策できなくなる。

傷みは腰の角度や中腰具合によって大きく変わる。
油断、そんな時は絶対あり得ない。
少々気が緩んでると、グビッとグワッと激痛が走りそうになる。

それを堪えつつジワーッと身体を変えながら、痛まない状態に導くのだ。
傷むか痛まないかは時々刻々変わるから、そりゃその都度買えるんだが、良くなるにつれて可動範囲が広がる。
今は杖を片手に初めはゆっくり歩くが、恐さもある。

この状態が1週間から10日くらい続くだろうか、そして忘れるようになっていくんだ。
早く忘れたいけど、毎朝目を覚ますのがシンドイ。
靴下をはくのが、ズボンをはくのが、腰に負担がかかるからシンドイ。