リサイクル親父の日記

第94話 恐~い人かと・・・

2016/02/28

こんな時期にこんな電話のかけかたって、全くもって意味不明。
・・というか、今日の今日、今の今、直ぐに買取に来れないかってあり~ッ。
でもね、俺の長年の経験でこんな電話を予知してる訳よ。

この時期は引越し最盛期で連日電話が多数来る。
でも内容次第で対応できるものもあればできないのもある。
その為、比較的厳選気味に予定を入れる。

予定の入れ方をちょっとだけ工夫しててね、むやみに満杯にはしてない。
真逆的にゆったり空けてたり、1件も入れなかったりする日もある。
超過密だとヘビーだし、不測事態に右往左往してパニクルしね、更に老体だしね。

その朝も空けてる日だった。
彼は焦ってた「きょ、今日、来れる!?」
俺は「ところで・・物は何ですか?」、やはり物次第で対応が変わるのは当然。

「うん、3か月前に買った冷蔵庫や洗濯機、オーブンレンジに・・・きゅうに引越しが決まってさ」
仙台青葉区のど真ん中辺である、一通ではあるが、駆け付けないと後悔するから・・・
「そうですか~何とかします、行きます」

その日の夕方に街中の新しいマンションの出向く。
ドアーを開けると、玄関に洗濯機が出してあり、彼が前屈み状態でドアーノブを押し出してた。
スキンヘッドで照明を後部から浴びてるので、逆光なので薄暗い顔だったし、そもそも愛想が良くなかった。

室内に入って、品物を検品しながら話しかけても、ボソッと答えるだけだ。
昨年12月に買い揃えたが引越す、だから手放すって、引越し先に持って行ってもおかしくない筈だ。
この無計画さとスキンヘッドに無愛想、恐い人関係じゃないかと不安が湧いた。

この察知をした俺は最高レベルの神対応に切り替わった。
「本当に新しくて最高ですよ、買取査定金額も最高に査定さしていただきますので、どうかお売りください」
こんな表現は年に一度あるかないかだろうね、いつもベランメイの俺だもの。

査定金額に何の不満もなく「エッ、そんなにイイの?」って納得。